組織マネジメント

「不快感」をコントロールする力が組織を守る~組織を健全に維持するために経営者やマネージャーに求められる行動とは?~

人から発せられる「不快感」

放っておくと、それは日常に蔓延ってしまうものです。

ゆえに、いかにこの不快感を避けるかが重要であり、「コントロールする力」が強く求められます。

経営者やマネージャーの「最も重要な仕事の1つ」と言っても過言ではないでしょう。

例えば、こんな人たちを見過ごしていませんか?

 

不平不満をすぐ口に出す人

メールの返信が早かったり遅かったり、ムラがある人

ミスをしても平気な人

注意しても、必ず言い訳ばかりをする人

話をしてもダラダラと長く、何を言いたいのか分からない人

人を馬鹿にしたような上から目線の人

精神状態が不安定かつ神経質で周りに気を遣わせる人

口だけ達者で行動が伴わない人

威圧的な人

何でも他人のせいにする人

 

不快感の発信源は、

社員であったり、

お客さんであったり、

協力関係にある人であったり。

 

特に、人間関係の密度の濃い小規模零細企業においては、この「不快感の放置」が組織の致命傷に至るケースもあります。

優秀な経営者やマネージャーは、不快感を決して放置しません。

なぜなら、この不快感が徐々に人間関係を蝕んでいき、組織全体が病んでいく原因になることを知っているからです。

優秀な経営者やマネージャーは、このような人が

「周囲に与える影響の大きさ」や「人の怖さ」を認識しているからこそ、

「人の痛み」に敏感だからこそ、

関係者が不快感を発したときに、「見逃したり、放置したり、逃げたりせず」に向き合い続けるのです。

逆に、優秀ではない経営者やマネージャーは、認識不足かつ鈍感で、自分の身に降りかかるまで知らぬ存ぜぬという行動を取ってしまい、事の問題の大きさを認識したときには、「時すでに遅し、すべてが後手後手」となり、火消しに多大な犠牲を払わなければならなくなります。

 

 

「不快感を制御する力」

もし、この力が発揮されなければ、その組織が早晩、生産性を落とし続けることになってしまう・・・という事実は、これまでに何度も目にしてきました。

不祥事なり、悲惨な事件なりがマスコミを賑わし、SNSを通して情報が一気に拡散されてしまう時代において、経営者やマネージャーに最も求められている能力ではないでしょうか? ちなみに、採用時(入社前)にこの能力の持ち主を見極められるのは、応募者の行動を凝縮して分析することのできる「採用アセスメント」という選考手法のみでしょう。

 

まずは自分自身がこの不快感の発信源にならないように、思ったことを何でも「すぐに」口に出すのではなく、一旦「グッと肚の中に落とし込んでから発信する」ようなプロセスが必要だと常々感じます。

今、社会的に問題になっているさまざまなハラスメント(嫌がらせ)も「不快感」そのもの。自分の行動を自覚することは、心が未成熟な人であればあるほど、困難なことではありますが、住みやすい社会、働きやすい職場環境を目指すためには、一人ひとりが「不快感の発信源とならないようにする自覚」「制御しようとする努力」が求められているのだと思います。

ABOUT ME
組織人事コンサルタント・社労士 養父(ようふ) 真介
1977年生まれ。福岡生まれ大阪育ち、東京都杉並区在住。◆大学在学中の1998年に社労士資格を取得。◆コネなし・経験なし・僅かな資金で2008年に独立。◆2010年に「人の問題解決」に必要な根幹技術となる「アセスメントセンター」という「能力診断技法」の専門家を擁する概念化能力開発研究所の奥山氏と出会い、数百時間にも及ぶ「人を見極める」という機会を得て、多くの組織が抱える悩みの根源を知る。◆その後、その知見を活かし、クライアントの組織で発生するさまざまな「人の問題」への対応方法について具体的な解決手段を提示し、組織を健全に保つ手助けを生業としている。
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