採用

社員と真剣に向き合いたい経営者にこそ刺さる「採用本」~読む人を選ぶ本かもしれません~

新年一発目のブログは、本のご紹介です。

「採るべき人 採ってはいけない人 第2版
採用に悩む小さな会社のための応募者を見抜く技術」
著者:奥山典昭氏
https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798069074.html

「人の悩みの9割は人間関係」と心理学者のアドラーは断言しましたが、組織の悩みの多くが人間関係だと思います。

もちろん、売上が上がらない、顧客が増えないなどの悩みも大きいとは思いますが、人が増えれば増えるほど、人間関係の悩みも多様化し、増えていきます。

この本を読む効果は以下のとおりです。
・経営者が抱える「人の悩みの根本的原因は何であるのか」を明確に認識できる
・自分の中にある先入観(思い込みや囚われ)から脱却することができる
・面接などの採用選考においても、リスクを少しでも減らすための重要なヒントを
得ることできる

実際に採用で苦しんだことがなければ、なかなか認識できないことも多いとは思いますが、熟読し、ご自身の経験と丁寧に照らし合わせてもらえれば、わかることも増えていくと思います。特に、第2章の「人材採用に臨む人の正しい心構え」は必読です。

文中にも書かれていますが、中小企業の採用に対するマインドセットはとても重要で、正常な感覚を持っていない人や専門家が殆どではないでしょうか。

たとえば、
・ベンチャーや大企業が優秀な人材を採用している
・教育や研修で人を変える
・管理職を中途採用で雇い入れる
・自社が求める経歴の人を見て採用を決めてしまう
・新卒採用は規模が大きくなってから行うもの
・小規模企業では優秀な人は採用できない
・採用基準を自社でつくる必要がある
・採用時に「顔つき」を重要視していない などなど

こんな風に思っていたり、思いこんだりしていませんか?これらも本に書かれているほんの一部ですが、先入観や思い込みが「本当に」蔓延っていますよね・・。

その結果として、
・無駄になるような社員教育をしてしまったり、
・効果のない人事評価制度に労力とお金を掛けてしまったり、
・人事施策の方向性を根本から間違ってしまい、組織を改善するつもりが組織を更に疲弊させてしまったり
しているのだと思います。

なので、この部分を読むだけでも今後の自社の採用や組織マネジメントに活かせる部分も多いと思いますし、読んだ甲斐があった!と思ってもらえるかと思います。

「最良の採用選考活動」を実現するには、高いハードルがあるのも事実ですが、理想の採用を認識しておかなければ、目指す方向を間違えてしまいますよね・・。これは本当に大事なことだと思います。

1点、注意するとすれば、この本は「採用における応募者母集団を形成する」ための本ではない、ということです。採用応募者を集めるためのノウハウが網羅されている本をお探しなら、他の本を探しましょう。

さいごに・・

「採用」は両輪がないとゴールに辿り着けないでも書きましたが、採用は「人(採用応募者)を集めること」と「人の見極め」の両輪が揃わないと、健全な組織を構築していくことはできません。いくら「人集め」ができても、「人の見極め」ができていなければ、結局、元の木阿弥です。

小さな会社の経営者や採用をご担当する方で「過去に採用で手痛い失敗をした方」や「社員に悩まされている方」は特に心に響くかと思います。ぜひ一度手に取ってみてください。

ABOUT ME
社会保険労務士 養父(ようふ) 真介
福岡生まれ大阪育ち、東京都杉並区在住。◆大学3回(年)生の1998年に社労士資格を独学で取得。◆コネなし・経験なし・僅かな資金で2008年に独立。◆2009年より介護福祉業界に注力。◆2010年に「人の問題解決」に必要な根幹技術となる「アセスメントセンター」という「能力診断技法」と出会い、数百時間にも及ぶ「人を見極める」という機会を得て、多くの組織が抱える悩みの根源を知る。◆その後、その知見を活かし、クライアントの組織で発生するさまざまな「人の問題」への対応方法について具体的な解決手段を提示し、組織を健全に保つ手助けを生業としている。◆社会保険労務士法人Noppo社労士事務所 TEL:03-6454ー6083 ※お電話の場合、まず職員が対応しますので、「ブログを見て問い合わせた」とお声がけ頂けるとスムーズです。
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